①の続きです。ここからが本題です。
ビッグバンドを長期お休みさせて戴いてからは、高松や都市部のセッションにがむしゃらに参加してきた。何となくトニックやⅡ-Ⅴくらいしか知識の無かった私だが、セッションに参加したことで、ジャズの理論について親切にも教えて戴ける機会にも恵まれた。それまでセブンスコードのディミニッシュへのリハーモナイズや、リニアラインの構成方法、(ダブル)クロマティック・アップとダウンの複合技など知らなかった。他にもリズム、ハーモニー、タイム感など、数えきれない程の事を学ぶことが出来た(まだまだジャズという山の一合目に達した程度ですが)。トランスクリプションのアナリーゼから得られる情報は以前と比べ物にない位に上がった。私の場合はビッグバンドに所属したまま忙殺されていたならばこの知識は身につかなかっただろうと確信できる。
例に出すと、今回ビッグバンドで演奏した曲の中で、東京スカパラダイスオーケストラの『Paradise Has No Border』という曲があったのだが、本番前にアドリブソロを急に振られてしまった。しかもそのコード進行がGm7一発という何ともやり辛い曲なのだ。2年前の私ならGドリアンだけでどう吹いたら良いのか、と右往左往していたと思う。
今回は「少しテンションにDオルタ―ドを入れようかな、バップっぽくAφ7-D7b9-Eb-7-Ab7と展開してもいいかも知れない。いっそGφ7-C7#9を繰り返してみるか」等々、色々なアイデアが自然に湧いてきて、少しだけ成長を実感できた。
2年間のお休みを戴いた後、復帰したのが昨年末のこと。それで今回のGW、高松の毎年の音楽イベント「TAKAMATSU MUSIC BLUE FES 2019」にビッグバンドで出演させて頂いたのですが、これが自分でも驚く程にとても楽しかった。
主な活動がジャズコンボになった今でも、私はビッグバンドのサウンドも好きらしい。2年休んでいたから気付けたのかも知れないが、ダイナミクスレンジをパート毎に合わせて、迫力のあるサウンドを観客に届けるのは非常にスカッとする。
で、最終的に何を言いたかったかというと、自分が煮詰まっていると自覚のある時は、思い切って一度その場から離れてみると良い結果が得られることもあるということだ。2年半前にお休みを申し出た時には、色々な人から有難いことに引き留めて戴いたが、一時的にバンドを離れる選択は良い選択だったと今、思う。
但し完全に自業自得ではあるが、長期不在の為に2ndトランペットからは外れることになったけど 泣。
今後の演奏予定
5/18(土) 19:00~
瓦町Dining Turtlesセッション
場所:香川県高松市瓦町2-2-22
参加費:1,000円
フレンチレストラン「Turtles」さんでの月例セッションで代打のホストを務めます。
初心者大歓迎のセッションなのでお気軽に遊びに来て下さいね!
5/25(土) 18:00 Open、19:00~1st set、20:15~2nd set
Bop Renaissance ライブ(詳細はフライヤーのページにて)
場所:瓦町Dining Turtles 香川県高松市瓦町2-2-22
ミュージックチャージ:1,500円 (学生1,000円)+1オーダー
50~60年代のストレートアヘッドなバップ期のジャズを愛するメンバーが集まり結成されたモダンジャズバンド。
今回はハードバップ期のマイルス・デイヴィスが演奏した曲の数々をお送りします。
ジャズの初心者の方でも楽しめるであろう工夫を用意していますので、ジャズを余り聴いたことが無いという方もお気軽に是非お越しください。
6/15(土) 19:00~
瓦町Dining Turtlesセッション
場所:香川県高松市瓦町2-2-22
参加費:1,000円
フレンチレストラン「Turtles」さんでの月例セッションで代打のホストを務めます。
初心者大歓迎のセッションなのでお気軽に遊びに来て下さいね!
7/27(土) 18:30 Open、19:00 Start (2stage制)
西珈琲骨 Jazz Live 2019
場所:丸亀駅構内 駅カフェステーション
ミュージックチャージ:1,500円+1ドリンク)
西讃を中心に活動するジャズバンド、西珈琲骨のライブです。
普段はボサやファンク色の強いバンドですが、今回はかなりストレートなハードバップ中心の演奏をお届けできると思います。
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