自分の楽器を愛することについての考察②

①の続きです。

当然ながら自分の楽器への愛着や思い入れの度合いは個々人によって異なる。吹奏楽部に所属していた頃は、周りに自分の楽器に名前を付ける人もいたし、そういう人にとってはその一本が余程大切な存在なんだろうと想像できる。

私個人としては人並み程度には大事に扱っている、つもりである。今メインで扱っている楽器は購入してまだ7年のものと、2年のものです。それぞれビッグバンド&ロックバンド用と、ジャズコンボ用で使い分けているのですが、どちらも未だ楽器の100%のポテンシャルを引き出せているとは思っていないし、それは自分の実力不足に拠るものだと思っている。楽器達には申し訳ない限りだ。

出張の時など、矢張り楽器そのものに興味があるので、空き時間で楽器店に足を運び幾つか試奏することがあるが、Monetteを吹こうがSchilkeを吹こうが、今持っている自分の楽器の方が良いな、と思ってしまう(勿論あくまで私自身はそう思うという意です)。それは恐らく購入に際し何時間も、場合によっては何日もかけて何十本も試奏し吟味した上で購入した故なのではないかなぁ。

少し話は飛ぶが、私はビッグコミックで連載されている石塚真一さんの『BLUE GIANT』という漫画が大好きである。現在は単行本全10巻分の連載が終わり、続編『BLUE GIANT SUPREME』が引き続き連載されている。ジャズを題材とした青春漫画で、ミュージシャンを取り巻く熱い青春と、金銭面などのシビアな面を併せ描いているストーリーが魅力だ。

その『BLUE GIANT SUPREME』でドイツの楽器店の店主が、主人公である大(ダイ)のプレイを聴きながら、自分の店のサキソフォンを眺め「この楽器達も、ああやって音を出すために作られたんだ。」と言うシーンが素敵でとても好きだ。

石塚真一『BLUE GIANT SUPREME』Vol.3より 2019/09/07
石塚真一『BLUE GIANT SUPREME』Vol.3より 2019/09/07


楽器に命があるなどとは私は思わないが、楽器というものは設計から製造、チューニング、販売に至るまで様々な楽器を愛する人が関わっている。プレイヤーとしてはその楽器を大切にしてあげれば、その人たちの努力に応えている気持ちになるし、前回で言及した方の様に多数の楽器を所有しているが一本一本への愛着は希薄であるならば、その楽器ならびに楽器の製造に尽力してきた人たちを蔑ろにしているのでは、という気にもなってくる。

個人的な尺度の話ではあるが、自分の楽器は大切にして音楽を楽しみたいなと思った次第です。


今後の演奏予定


9/7(土) 20:50~(イベントは18:00~23:30まで)
soundbar OCHO3周年パーティーライブ
場所:soundbar OCHO 香川県丸亀市通町52−1 通町ビル2F
エントランスフィー:1000円(5時間超のイベントとしては破格の値段設定!)
西珈琲骨として、soundbar OCHOさんの記念ライブに1バンドとして出演します。


10月26日(土) 夕刻
西珈琲骨 丸亀港Garage Bar OCEANS'11 ライブ
場所:香川県丸亀市港町307-8 藤澤倉庫
ミュージックチャージ:未定
西珈琲骨として、丸亀港のGarage Bar OCEANS'11さんでのライブ
詳細は決まり次第、追記します。


11/23(土) 18:30~20:30
丸亀ビッグバンドジャズフェス
場所:丸亀城大手門
ミュージックチャージ:無料
県内のビッグバンドが集まる音楽イベントです。
私はポプシーズの一員として参加します。


11/24(日) 時間未定
第14回丸亀ジャズストリート
場所:丸亀駅前各地
ミュージックチャージ:未定
BOP RENAISSANCEと西珈琲骨で出演します。詳細は決まり次第、追記します。

この世は成り行き任せ~主にジャズに関する思考の残渣

香川県を中心に活動しているアマチュアトランぺッターが谷野穣がジャズに関してアレコレ書き散らします。

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