①の続きです。
具体的に何を申したいのかと言うと、日本の若者(というかメインストリーム)にジャズを受け入れてもらう為には、先ずポップス、ロック以外の音楽が受け入れられる土壌を生成する必要があるのではないか、ということです。
そうしないと、日本の音楽シーンは更に世界から取り残されていくのではないか、と思うのですが如何でしょう?別に全ての分野で海外に追従すべき、だとか申すつもりは更々無いのですが、文化というものは独自の進化を遂げなければ、単純に停滞しているだけと言えるので非常に危惧しています。
例を私の好きな映画を以って説明してみましょう。ハッキリ言って日本の映画はアメリカ等のマーケットでは殆ど相手にされていない作品ばかり。バブル期以降、ハリウッドへの憧憬なのかハリウッド並みの大作映画を標榜した作品が作られては映画という荒波の藻屑となり散っていった。何故ならアメリカ人を始めとする世界の映画ファンが日本映画に求めるものは、日本のお家芸である特撮技術を駆使した怪獣映画であり、三隅研次や深作欣二らの血みどろ残酷時代劇であり、清水崇らが撮るような日本独特の恐怖演出が光るホラー映画であるからだ。恐らく日本のテレビ局が大金こさえて頑張って作っていた戦艦が宇宙を旅する映画とか、海の猿と呼ばれる人たちが救助を頑張る映画を楽しみにしているアメリカのみならず世界の映画ファンはいません。いても極々少数です。
今一度、日本独自の音楽芸術と、現在の世界のメインストリームの音楽を、若者が聴くようになれば、ジャズという特殊な形態で演奏される音楽にも耳を傾けるようになるのではないか、と思います。
それには「海外文化=カッコイイ」という意識が自然に醸成されないと難しい気がしますが、傍から見るとそういう印象って00年代以降余りないですよね。歴史を紐解くと衰退する国では大概文化も内向きになるので日本もその真っただ中ということなのか……。
今後の演奏予定
11/24(日) 17:00~22:00
第14回丸亀ジャズストリート
ミュージックチャージ:2500円(当日3000円) ワンドリンク付 全会場共通入場券
BOP RENAISSANCE
時間:19:00~
場所:JAZZ&BAR D's CLUB
西珈琲骨
時間:18:00~
場所:御菓子司 寳月堂
BOP RENAISSANCEと西珈琲骨で出演します。BOP RENAISSANCEではKenny Dorhamに所縁のあるナンバーを、西珈琲骨ではジャズスタンダードを色々なアレンジでお送りする予定です。
2/23(日) 13:30開場 14:00開演
ポプシーズ結成25周年記念コンサート
場所:高松国分寺ホール
所属するビッグバンド「ポプシーズ」の25周年コンサートです。ゲストミュージシャンはトランぺッターの二井田ひとみさんです。チケットご入用の方はご一報下さい。
2/29(土)
BOP RENAISSANCE ライブ
場所:未定
ミュージックチャージ:2000円 (学生1,500円)+1オーダー
50~60年代のストレートアヘッドなバップ期のジャズを愛するメンバーが集まり結成されたモダンジャズバンド。
今回はメンバーの大西由記さん(As)をフィーチャーして、チャーリー・パーカー直系のアルトサックスプレイヤー「ジャッキー・マクリーン」にトリビュートしたライブを行います。
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